広域ワクチン接種センター、保育関係者170人が接種 予約枠が空き急募


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県の広域センターで保育士(左)にワクチンを打つ看護師=29日午後7時すぎ、宜野湾市のコンベンションセンター

 【宜野湾】新型コロナウイルスの県広域ワクチン接種センターの会場となっている宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで29日、市内の保育施設や学童クラブの職員ら約170人が接種を受けた。広域で保育士らが接種を受けるのは初めて。

 同接種センターの対象者は現行では高齢者と警察官などを対象にしている。予約枠が空いたため急きょ、宜野湾市と県が28日夕方以降から調整を進めて保育士らの接種が決まった。市が保育施設や学童クラブに希望者リストを作ってもらい、接種できるようにした。

 接種者には市外在住者もおり、居住自治体で二重接種にならないよう県と市が調整する。松川正則市長が同職員らの接種を県に求めていた。県は同様の接種について、今後も調整する。

 接種を受けた市在住の保育士・新垣文乃さん(32)は「園では多くの子どもたちと接するので、接種できて良かった」と話した。県ワクチン接種等戦略課の水田篤史主幹は「市町村を支援し、全県接種を加速させたい」と述べた。