国の天然記念物「塩川」が赤土に染まる　大雨のたびに流出、数十年前から

　【本部】沖縄本島地方に降った29日未明からの大雨で、本部町の国指定天然記念物「塩川」に赤土が流れ込んで湧き水が赤く染まった＝写真。塩川は大雨のたびに赤土が流出する問題が数十年前から発生しているが、本部町教育委員会は「いろいろな所から水が集まってくる湧き水なので原因の特定は難しいが、経過観測を続けたい」としている。

　塩川の上流には山や畑、砕石場がある。町教委や本部町、北部保健所は赤土が流出するたびに現況調査や注意喚起を実施している。

　29日は断続的な雨で水かさが増し、水路全域が赤土であふれ、海まで濁流が流れ込んだ。