停電でワクチン48回分を廃棄 名護市 接種計画に影響なし


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名護市役所

 【名護】沖縄県名護市は30日、新型コロナウイルスのワクチン48回分を廃棄したことを明らかにした。市によると停電が原因で、ワクチンを保管する冷蔵庫の保管温度が規定より高くなったことが要因という。30日の市議会本会議の冒頭で、仲本太市民部長から説明があった。

 廃棄したワクチンは名護市民会館で25日から保管されていた。26、27の両日、集団接種のキャンセルで生じた余剰や予備のワクチンだった。廃棄による市民への接種計画に影響はない。

 市民会館で29日午前3時ごろに停電が発生し、1時間後に復旧した。ワクチンを保管する冷蔵庫で、適正温度を1~2度を上回る10~11度と表示されていた。ワクチンは29日の日中に使用する予定だった。

 市はワクチンを製造するファイザー社に確認した上で「使用するのは適正ではない」と判断し、廃棄を決めた。