コロナ陰性証明でお得な旅 石垣市が専用パスポート、店で割引も


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新型コロナの陰性を証明して、市内でサービスを受けられるパスポートを手にする旅行者(左)=1日、新石垣空港

 【石垣】沖縄県石垣市内での新型コロナウイルス感染症の流行を防ぐため、市は1日から、空路での来島前にPCR検査を受け陰性だった人や新型コロナワクチン接種を受けた人などが市内の店舗などで、料金割引などのサービスを受けられる「市あんしん島旅プレミアム制度」を始めた。陰性証明や接種証明した人に専用のパスポートが配布され、店舗などで提示するとサービスが受けられる。

 パスポートが得られるのは、出発72時間以内のPCR検査や抗原検査で陰性だった人と2回目のワクチン接種を終えた人。新石垣空港にある特設ブースで、証明結果を示すとパスポートを受け取れる。

 市は先月「市新型コロナウイルス感染症等対策条例」を根拠に、来島者に陰性証明や接種証明を求めると発表していた。条例に強制力はないものの、中山義隆石垣市長も協力を強く呼び掛けていた。

 制度開始初日の1日、新石垣空港では早速パスポートを手にする旅行者の姿があった。東京都から観光で訪れた立和名ゆかりさん(38)は、PCR検査の陰性証明を提示してパスポートを受け取った。立和名さんは「知人のSNSの投稿で制度を知った。島の人が安心してくれるのなら良い制度だ」と語った。