沖縄の上半期倒産28件 過去5番目に少ない水準 東商リサーチ


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 東京商工リサーチ沖縄支店は1日、2021年上半期(1~6月)の県内倒産状況を発表した。倒産件数は前年同期比2.15倍の28件、負債総額は同4.17倍の82億5200万円となった。そのうち新型コロナウイルス関連倒産件数は9件。10億円以上の大型倒産は那覇市のホテル業フェリーチェと宜野座村の種苗ベンチャー、アースノートの2件だった。

 6月単月は倒産件数が前年同月比1件増の2件で負債総額は同31.2%(1億5300万円)減の3億3700万円。上半期の倒産件数は前年同期比で倍増したが、過去47年間では5番目に少ない水準だった。新型コロナの影響で景気は急速に後退したものの、金融支援が進められて一定の倒産の抑制につながった。

 業種別に見るとサービス業他が9件と最多で、建設業6件、卸売業4件などだった。主因別では、販売不振が17件、既往のしわ寄せ(赤字の累積)が6件、過小資本が3件だった。