FC琉球、3位ターン 金沢に2-1で逃げ切る 苦境、堅守でしのぎ得点


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 サッカー明治安田J2第21節は3日、各地で行われ、FC琉球は石川県の西部緑地公園陸上競技場でツエーゲン金沢と戦い、2―1で勝利した。13勝4敗4分け。勝ち点43で3位。1位磐田は47、2位京都は44。前半は一進一退の攻防で0―0で折り返した。後半は2点を奪った後に1点返されたが、そのまま逃げ切った。

 次節は11日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでSC相模原と対戦する。

(1)石川西部
琉球 13勝4分け4敗(43)
 2―1(0―0,2―1)
金沢 7勝4分け10敗(25)
▽得点者 【琉】 上里(2)中川(1)【金】 大石(1)
▽観客 2512人


 決して楽な展開ではなかった。苦しい状況でもしっかり守り、後半に先制点と追加点を奪った。終盤に1点を奪われたが、粘って逃げ切った。

 今季の琉球の強さを支えているのが守備だ。ヤマ場は2つあった。後半の先制後と、2―1と追い上げられた場面。先制してからは金沢の猛攻に遭い、我慢の時間帯が続いた。知念哲矢やリ・ヨンジの体を張ったプレー、GK猪瀬康介の好セーブも飛び出し、文字通りゴールを死守した。ロスタイム突入前に点を奪われてからも同様で、必死に食らいつかれたがチーム一丸の守備でしのいだ。

 2得点はいずれも風間宏矢のパスが起点になるなど、チームの大きな支えとなっている。1点目はパスを受けた阿部拓馬がペナルティーエリア内で巧みに1人をかわし、ボールを託された上里一将がノーマークで押し込んだ。2点目は右からのクロスを上原慎也が頭でゴール前に落とし、途中出場の中川風希が倒れ込みながら泥くさく得点。4月以来の出場で「やっと決められて安心した」と自身の誕生日を祝う1点となった。

 シーズン全42試合の折り返しを勝利で飾り、スローガンに掲げる「進撃」を貫けるか期待が高まる。


難しいゲームだった

 樋口靖洋監督(琉球)の話 難しいゲームだったが、結果的に勝ち点3を積み上げられたことを評価したい。2点目は(クロスを上げた)風間宏矢がいい所を見ていて決着が付いた。中川風希にはもっとクオリティーの高いプレーを求めていきたい。