尖閣をドローンで撮影、ネット配信の構想 久間元防衛相ら


この記事を書いた人 Avatar photo 大城 周子
尖閣諸島(資料写真)

 【東京】国会議員らでつくる安全保障議員協議会(会長・久間章生元防衛相)などは6月30日、院内で会見し、石垣市の尖閣諸島周辺の状況をインターネットで映像配信する構想を発表した。

 久間氏が代表理事の一般社団法人国際平和戦略研究所が運営主体となり、「尖閣諸島等情報センター」を設立。ドローンで上空から尖閣諸島の周辺海域の状況を撮影し、同センターが映像をネットで無料配信する。久間氏は会見に寄せたメッセージの中で、同センターの設立目的について「国民に固有の領土である尖閣諸島をより身近に感じていただくため」などとし、尖閣諸島の現地視察に赴く意向も明かした。

 運営資金については、市民から寄付金を募る。2012年の尖閣諸島国有化に際して、石原慎太郎元東京都知事の呼び掛けで集められた14億円の寄付金の活用を東京都に働き掛けることも想定している。

 会見に出席した石崎徹衆院議員は「政治家の一人として大事な領土を守るための草の根活動に取り組んでいく」と力を込めた。