OISTでコロナワクチン接種開始 恩納村民に拡大も


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ワクチン接種を受ける学生(左)=5日、恩納村の沖縄科学技術大学院大学

 【恩納】恩納村の沖縄科学技術大学院大学(OIST)は5日、学生や教職員、その家族を対象とした新型コロナウイルスワクチンの職場接種を開始した。1日250~300人のペースで進め、8月末までに2回目の接種を完了させる。その後、対象を村民に拡大する予定だ。

 接種はモデルナ製ワクチンを使用し、同校講堂で行われた。学生のユリアン・カーツクさん(30)=ドイツ出身=は接種後「感染が不安だったので、できるだけ早く接種したかった」と安心した表情を浮かべた。

 同大のバイオセーフティー担当者・田中俊憲さんは「学内でも需要が多く、申し込みが殺到している。接種しないと活動が制限されることも背景にあるのではないか」と語った。

 村民への接種は近く、同大がある谷茶地区に打診し、残数をみながら他地域に拡大する。近隣大学への呼び掛けも検討している。