子ども医療電話相談「#8000」 20年度は1万4000件 発熱や打撲、咳の相談多く


社会
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 子ども医療電話相談「♯8000」に、昨年度寄せられた相談件数は1万4334件だった。新型コロナウイルスの感染拡大で、医療体制が逼迫(ひっぱく)していることから、県は不要不急の救急受診を控えるよう協力を求め、子どもの不調は同電話相談を利用するよう呼び掛けている。

 短縮番号「♯8000」にかけると、看護師や小児科医からアドバイスが受けられる。平日は午後7時から翌午前8時、休日は24時間対応。県から委託を受けた県医師会が県看護協会の協力の下、運営するほか、18年9月30日からは委託先に県外の民間コールセンターを加え、2団体の体制で相談に当たる。年度別の相談件数は、体制を強化した18年度は前年度より約5千件増加。19年度は過去最多の1万8434件、20年度は1万4334件で前年より4100件減だった。

 20年度の全相談件数のうち、県医師会が受けた相談の対応内容は、かかりつけ医へ受診を勧めることが33.6%と最も多かった。症状が悪化したときに病院受診をするよう勧めることが32.1%、応急処置の助言が17.1%と続いた。すぐに救急受診をするよう助言することも8.0%あった。発熱や打撲、咳(せき)に関する相談が多く寄せられた。
 (吉田早希)