DV、性暴力被害女性を支援 クラウドファンディングで寄付募る 日本女性財団


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日本女性財団のクラウドファンディングのページ

 日本女性財団(東京都、対馬ルリ子代表理事)は8日、ドメスティックバイオレンス(DV)や性暴力の被害にあった女性たちを、全国15カ所の産婦人科などで支援するためのクラウドファンディングを開始した。目標金額は250万円。8月31日まで。同日開かれたオンライン記者会見で発表した。

 集まった支援金は、性暴力やDV被害にあった女性たちの婦人科診察や傷の手当て、食料提供などに充てる。1人当たり約3万円、約80人分を見込んでいる。クラウドファンディングサイト「READYFOR(レディフォー)」で募集する。

オンライン記者会見でクラウドファンディングへの参加を呼び掛けるNaoko女性クリニックの髙宮城直子院長=8日午前

 同財団は、コロナ禍で貧困など厳しい状況に置かれた女性たちを支援しようと、2020年8月に発足した。北海道から沖縄まで、15カ所にいる産婦人科医などが「フェムシップドクター」として連携して、貧困や性暴力、DV被害などで苦しむ女性たちを各病院で支援し、関係機関につなげる活動をしている。

 沖縄でフェムシップドクターを務めるNaoko女性クリニック(浦添市)の髙宮城直子院長は「クラウドファンディングで、(女性たちが)診察料を気にせずに受診や相談ができる。支援が届くように活動していきたい」と話した。

 クラウドファンディングサイトのURLはhttps://readyfor.jp/projects/femship