八重泉酒造「酒造り認められた」 英品評会で3泡盛が受賞


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「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ」でダブルゴールド賞を受賞した八重泉酒造の(左から)「島うらら」「八重泉」「八重泉Gold」=7日、石垣市

 【石垣】泡盛メーカー「八重泉酒造」(石垣市石垣)の泡盛3銘柄がこのほど、イギリスの酒類専門誌「ドリンクス・インターナショナル」が主催する酒類の国際品評会「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ」で、優秀な銘柄に贈られるダブルゴールド賞を受賞した。同社の座喜味盛行社長(45)は「自分たちの酒造り、酒の品質が海外で認められてうれしい」と喜んでいる。

 ダブルゴールド賞を受賞したのは「八重泉」「島うらら」「八重泉Gold(ゴールド)」の3銘柄。部門別に審査され、泡盛は焼酎部門にカテゴリーされた。各部門で優秀な銘柄に、ダブルゴールド、ゴールド、シルバー、ブロンズの各賞が贈られるという。焼酎部門でダブルゴールドを受賞した7銘柄のうち、3銘柄を八重泉酒造の泡盛が占めた。

 受賞した3銘柄はいずれも度数が30度以下の泡盛。八重泉は、口当たりの良い豊かな香りが特徴の同社の看板商品。島うららは石垣島産の米「ひとめぼれ」を使った泡盛で、甘さが特徴だ。八重泉Goldはカシの木のたるに貯蔵して造られたことで、ほのかな木の香りがかぐわしいという。

 座喜味社長は「イギリスでは度数の高い酒が好まれると思ったが、風味を評価してもらえたと思う。今回の受賞をきっかけに海外での展開につなげていきたい」と話している。