柔道 南風原(男子)沖尚(女子)団体V 県中学総合体育大会


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 沖縄県中学総合体育大会は10日、各地で行われ、陸上第1日の女子共通100メートル障害(ハードル間8メートル)予選で喜久里彩吹(いぶき)(東風平3年)が14秒31で走り、県中新、大会新記録を樹立した。喜久里は女子共通走り幅跳びで5メートル37の大会タイ記録も出した。相撲は浦添が大宮に勝利して団体戦を制し、個人戦代表の部は眞榮里優翔(ゆうと)(浦添3年)が優勝した。柔道は団体戦決勝リーグで男子南風原、女子沖縄尚学がいずれも3戦全勝で5連覇(昨年は中止)を達成した。11日に個人戦が行われる。


層厚く、決勝L全勝 柔道男子・南風原

南風原―那覇 前に出て背負い投げを掛けにいく南風原中堅の玉城大和(右)=10日、県立武道館錬成道場(謝花史哲撮影)

 男子団体戦で先鋒(せんぽう)、次鋒が強さを発揮し勢いに乗った南風原が決勝リーグ全勝で優勝旗を手にした。登録メンバー7人全員が出場する層の厚さも見せての勝利だった。

 1、2戦目を先鋒、3戦目は次鋒に入った照屋凜は次々と投げ技を決め、抑え込みも成功させて白星先行でチームをもり立てた。得意の内股に加え、大会に合わせて磨いた背負い投げが光った。3戦目に組み手を切って相手の隙を見定め「技を出し切れた」と納得の一本で全中に向け大きな弾みになった。

 照屋の次に出る主将の玉城大和も上四方固めを決めて2戦で勝利。中堅を任された3戦目の相手は一階級上で小学時代に優勝経験もある実力者。技の応酬でせめぎ合い、引き分けた。「最後まで諦めず戦い抜けた」とやりきり、星は与えず勝利に貢献した。

 実績があり、優勝を狙える先輩たちは昨年、コロナ禍の大会中止で涙をのんだ。玉城は先輩らの思いも背負い「全力を出し切って九州優勝、全国も上位入賞を果たしたい」と力を込めた。

 (謝花史哲)

 


重量級布陣で圧倒 柔道女子・沖尚

沖尚―南風原B 大将戦で投げ技を仕掛ける沖尚の宮里心寧(右)。ここから押さえ込みに入り合わせ技一本を奪った

 女子団体優勝の沖縄尚学。3人のうち2人が重量級の布陣で他を寄せつけなかった。大将の宮里心寧主将は「優勝する気でやってきた。当然の結果と思っている」と強さを自負した。

 共に70キロ超級の中堅・三浦直美は165センチ、宮里は168センチあり、兼島高雄監督は「体格に恵まれ筋力もある。全国でも有力なチーム」と評価。「全国一を狙える」と鼓舞してきた。

 一方、個人戦では好敵手の2人。宮里は「支え合ったりぶつかり合ったりしてきた」と切磋琢磨(せっさたくま)してきた。「個人戦で全中にいけるのは1人だけ。けがに気をつけ真剣に戦いたい。団体は全中で優勝を目指したい」と力強く語った。