玉城知事「早期のワクチン確保、国に働きかけを」 全国知事会で要望


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全国知事会の新型コロナウイルス緊急対策本部にオンラインで参加した玉城デニー知事=11日、県庁

 全国知事会は11日、第25回新型コロナウイルス緊急対策本部をオンラインで開いた。沖縄県庁から参加した玉城デニー知事は感染対策の切り札となるワクチン接種の加速化のため、県内3カ所目となる広域接種センターの設置に向け「早期のワクチン必要量の確保を国に強く働きかけてほしい」と訴えた。

 県内では那覇市の県立武道館と宜野湾市の沖縄コンベンションセンターの2カ所に広域接種センターを開設しており、接種券がある18歳以上の全県民が接種を受けられる。県は追加で、那覇市若狭の那覇クルーズターミナルにも広域接種センターを設置し、15日から開所する予定だったが、ワクチンの供給不足で遅れる可能性が出ている。

 12日から再延長が決まった緊急事態宣言について「長期にわたることで県民、業界には負担をかけている」と述べ、改めて早期解除に向けて感染防止対策に徹底して取り組む考えを示した。

 知事会がまとめた今後の感染拡大防止対策を盛り込んだ緊急提言には賛同した。その上で、那覇空港などでのPCR検査実施にかかる財源確保のため、臨時交付金の追加配分を要望した。