「なちかさぬ ふるさとよ」清流の復活願い住民らが会を発足 今帰仁村大井川の美化強化へ


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 【今帰仁】沖縄県今帰仁村仲宗根区で「大井川にホタルを呼ぼう会」が発足し、セレモニーが2日、大井川大橋近く広場で行われた。近くで「食堂なーはー屋」を営む玉城薫さんが、大井川周辺の不法投棄のごみ撤去と美化強化に取り組んだことに続き、通り会で次は新たに川に昔の頃のようにホタルを呼び戻したいと発足した。

不法投棄禁止の呼び掛け看板(左)と並べられた新たな手作り看板=2日、今帰仁村仲宗根区

 玉城さんが、昔の頃のような川のイメージを同村の画家・運天肇さんに伝え絵に描き下ろした。

 絵には「なちかさぬ ふるさとよ 大井川」と書かれ、ポンポン船や魚群が描かれている。

 運天さんは「皆さんの昔の思い出深い、川の雰囲気だけでも絵で復活させたかった」と話した。幼少期に川で遊んだ記憶のある区民らは「水深も4メートルほどもあり水量も豊富で、泳いだり魚やエビなどを食料にしたり、生活に欠かせない川だった」と昔話に花を咲かせていた。

 近くに住む最高齢の92歳の2人も参加し童謡「ほたるこい」の替え歌を玉城さんのギター演奏に合わせて歌った。

 「ほっ、ほっ、ほーたるこい、大井川のみーずは甘いぞ、ほっ、ほっ、ほーたるこい」と近隣の住民と通り会の参加者全員で、ホタルが飛び交うきれいな川になってほしいと願いを込めて合唱した。

 (新城孝博通信員)