FC琉球、最下位SC相模原に0-1 単調な攻めでゴール奪えず


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
相模原に敗れ肩を落とす琉球の選手たち=11日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(大城直也撮影)

 サッカー明治安田J2第22節は11日、各地で行われ、FC琉球は沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでSC相模原と戦い、0―1で敗れた。13勝5敗4分け。勝ち点43のままで4位。1位磐田は引き分けて48。勝利した京都は47、新潟は44に勝ち点を伸ばした。前半は主導権を握りながらも得点できず、0―0で折り返した。後半はペナルティーエリア付近のセットプレーから失点した。次節は18日、NACK5スタジアム大宮で大宮アルディージャと対戦する。

 歯ぎしりするほど悔しさが残る試合となった。前回5月に5―1で大勝した相模原のゴールを最後までこじ開けることができなかった。6月に就任した敵将・高木琢也監督に勝利を献上する形となった。

 失点は後半22分、ペナルティーエリアの右側ライン付近でリ・ヨンジがファウル。セットプレーで意表を突かれたバックパスから直接シュートを蹴り込まれた。

 今季後半戦へ突入した試合で課題と収穫がくっきりと見えてきた。失点よりも、点を奪えないもどかしさがピッチ上に漂った。課題は樋口監督が口にした「リズムの変化」。失点後、30分近くの時間がありながら、攻めが単調で状況を打破できなかった。リズムを変える役割を担う途中交代の選手へ期待も掛かったが、ギアを上げるような速い展開がなかなかできず、時間だけが過ぎた。

 一方で収穫は、けが人の抜けた穴を埋める新戦力だ。今季加入の山下令雄(れお)が左サイドバックで初出場。早速チームになじんだプレーを展開した。右サイドバックには上原牧人が入り、積極的に上がってボールを要求した。上里一将主将は「試合を重ねるごとに良くなっていくと思う」と期待を込めた。
 (大城三太)


(2)タピスタ(1勝1敗)
相模原 7分け12敗(16)
 1―0(0―0,1―0)
琉 球 3勝13勝4分け5敗(43)
▽得点者 【相】 藤本(2)

 【評】前半は琉球がパスサッカーを展開しながらも得点を奪うことができず。後半はゴール付近のセットプレーから、下げたボールを蹴り込まれ失点した。追い付くための時間は十分にあったが、プレーのリズムに変化を付けることができず最後までゴールを奪えなかった。

◆現状受け止める

 樋口靖洋監督(琉球)の話 相手は堅い守備でブロックした後にカウンターを狙う予想通りの作戦できた。それを陵駕(りょうが)するまでの状態にチームが仕上がっていなかった。現状を受け止めたい。パスワークのテンポが上がらず、変化を付けることが必要だった。

◆危ない場面なかった

 高木琢也監督(相模原)の話 チーム全体で下がるシーンあったが、要所でそんなに危ないシーンはなかったという印象。相手のスペースを使い、無駄パスでもいいからボールを動かしトライする時間、自分たちの時間を増やしていくことができた。