男子は神森、女子は宮城が頂点 ハンドボール県小学生大会


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宮城―神森 ディフェンスをかわし、シュートを決める宮城の島尻三千夏=11日、豊見城市民体育館(又吉康秀撮影)

 ハンドボールの第12回沖縄プラント工業杯争奪第39回県小学生大会兼第34回全国小学生大会県予選が10、11の両日、豊見城市民体育館で行われた。男子決勝は神森が21―13で当山を破り優勝した。女子決勝は宮城が15―13で神森に競り勝ち、頂点に立った。優勝チームは全国大会(7月29日~8月1日・京都)に派遣される。男子は1回戦で富山代表、女子は千葉代表と対戦する。

◆堅守で接戦制す 宮城

 女子決勝で接戦をものにしたのは宮城だった。身長167センチの島尻三千夏(みちか)主将を中心に攻守を組み立てた。「神森はとても強かったが、勝って監督やコーチに恩返しがしたかった」と優勝の瞬間はチームみんなで歓喜した。

 前半は速攻を持ち味とする神森に翻弄(ほんろう)されたが、後半は島尻を中心に守備で粘り、失点を抑えて封じた。攻めでは積美星空(てせら)が個人技を絡めて得点を重ねた。石川奈南もゴールに走り込みながらパスを受け、確実に得点を決めた。前半に得点源となった島尻はマークが厳しくなるとパスを散らし、的を絞らせなかった。

 宮城亮平監督は「低学年からのライバルチームで、互いに力を高め合ってきた。5月の大会では点が取れず大敗していた。とにかく楽しくやろうと伝えた。一人一人の成長を感じた」と感無量の様子だった。

 島尻は全国へ向け「初めての舞台でみんな緊張すると思うが、まずは1勝したい」と初戦に全力を注ぐ。
 (大城三太)

◆堅守速攻の神森 全国切符つかむ

神森―当山 ボールを奪い、速攻を仕掛ける神森の波平大芽(4)

 男子は堅守速攻を掲げる神森が全国切符を手にした。

 左ウイングの内間想太が速攻で力を発揮した。自陣からのロングパスを走り込みながら器用に受け取り、得意のステップシュートで得点を量産。「力を入れ過ぎると枠に入らないので力を抜いて打つようにした」と冷静沈着だった。マークが厳しい時には守備を引き付けて、金城藍希のシュートをアシストするなど判断力がさえた。

 準決勝で、過去に敗れたことのある読谷に勝利し、勢いづいた。東江尚(なお)主将は「練習でいっぱい走っているので、全国でも速攻堅守で上を狙いたい」と意気込んだ。