自転車ロードレースの新城幸也(36)にエールを送るのは、2016年のリオデジャネイロ五輪で県勢として共に出場を果たし、レースでサポート役を務めた内間康平さん(32)。「幸也さんは鉄人。頼れる兄貴的存在で、その背中を見て自分も走ってきた」と厚い信頼を寄せてきた。3大会連続出場となる東京大会でさらに大きな成果を挙げてくれると期待を深めている。
内間さんも東京五輪日本代表入りを狙ったがかなわなかった。ロードレースから競輪へと挑戦を切り替えたが、これも狭き門で通過はならず。今は地元沖縄で「サイクリングガイド」という新たな目標へと突き進んでいる。
競技を離れたが、「やっぱり何らかの形で関係していたい」と自転車との関わりは心からわき出る渇望のように切り離せないものだった。観光客らを安全に、やんばるなどで案内する活動内容で資格取得を目指しながら沖縄から新城の活躍を願っている。
今回、もう1人の日本代表である増田成幸について「日本で一番、山に強い選手。強力なアシスト役になってくれると思う」とともに協力し、高め合いながら上位に食い込むことができると読む。コースの総距離は244キロ。「上りが厳しく、休める所もない。富士スピードウェイの路面は自転車のタイヤとの相性が悪い。雨の日は特に注意が必要。終盤の三国峠がキーポイントになる」と展望した。
何よりも新城の豊富な経験が生きると見ている。「レース状況によって臨機応変に判断ができる。チームメートや周囲への気配りがすごい。ヨーロッパで経験を積んでパワーを増してもいる」と新城のメダル獲得へ特別な思いを込めた。
(大城三太)
(おわり)