沖銀、2006年からローン情報が未登録 信用機関へ計6万件


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沖縄銀行

 沖縄銀行(山城正保頭取)は12日、本来は信用情報機関に登録する必要があるローン契約者の信用情報計6万2916件が、人為的なミスで登録されていなかったと発表した。最も古いもので2006年から未登録が続いていた。今年5月末までに全ての登録を済ませた。

 信用情報は、クレジットカードやローンなどを申し込む際の審査確認などに使用する。契約者の個人情報漏えいには関係しないが、金融機関の融資判断に影響が生じた可能性がある。

 未登録だったのは、個人ローンやカードローン契約者の信用情報。18年に他の金融機関で信用情報未登録が判明し、沖銀でも調査したところ同様のミスが発覚した。制度の改定に伴う連携不足やシステムプログラムのミスが原因という。

 住宅などが対象の個人ローンで、連帯債務者に関する情報が全国銀行個人信用情報センター(KSC)に登録されていなかった。2006年10月~今年2月で計5199件に上る。

 カードローンは、借り入れがゼロの契約者や借入枠を広げた契約者に関する情報について、シー・アイ・シー(CIC)、日本信用情報機構(JICC)に未登録だった。CICには12年12月~19年10月に5万4206件、JICCには17年5月~19年10月に3511件となった。

 沖銀は、職員への周知と登録に関する手続きの厳格化などを行い、再発防止策を徹底する。

 問い合わせはフリーダイヤル0120(332)141(沖銀お客さま相談室)。