弁当配布で笑顔も確認 「ミニデイ」中止で利用者の自宅訪問 伊江村社協


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ミニデイの利用者へ弁当を配布する民生委員の石川初美さん(左)=6月25日、伊江村真謝区

 【伊江】伊江村社会福祉協議会は「伊江村生きがい活動支援通所事業」の一環で「ミニデイ」を実施している。担当職員が月に1、2回、各字の公民館で利用者の健康観察やレク活動を実施している。新型コロナ感染拡大に伴う緊急事態宣言を受け、6月の「ミニデイ」は中止になったが、利用者の自宅を訪ね弁当の配布に取り組んだ。発案したのは社協の島田勝雄事務局長。

 ミニデイ担当の東江香織さんと松田和枝さんが中心になり各区の民生委員児童委員やボランティアの協力を得て、それぞれの区のミニデイ実施予定日に利用者の家を訪ねる。弁当のほか、脳トレのプリントや折り紙と新聞紙を丸めて作った「新聞棒」を手渡した。配布したのはおよそ178軒。新聞棒は、肩や足、腰をたたいたり、さすったりすると筋肉がほぐれるなどマッサージ効果がある。

 阿良区の新垣順子さん(96)は「コロナのワクチンも受けたから早くミニデイに行ってみんなに会いたいね。今日は、こんなにいっぱいありがとう」と喜んだ。

 担当の東江さんと松田さんは「皆さんの笑顔に出会えてうれしかった。感謝の言葉もいっぱいもらった。各区の民生委員児童委員やボランティアの協力にも感謝したい」と話した。
 (知念光江通信員)