重さは1.1トン超か…米軍コンテナ、落下は提供区域外 沖縄・渡名喜沖


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落下したコンテナの中に入っていたと思われる無数の段ボール=13日、渡名喜村(同村提供)

 米軍普天間飛行場所属のCH53E大型輸送ヘリがつり下げ輸送中の高さ2・4メートルの鉄製コンテナを沖縄県渡名喜島沖に落下させた事故で、在沖米海兵隊は14日、落下地点が提供区域外であることを明らかにした。渡名喜村漁協は周辺海域でコンテナ搭載物の一部とみられる工具や食料品を回収した。

 米軍と取引のあるコンテナ製造会社のサイトによると、落下したものと同サイズの空のコンテナの重さは1・1トン超に上る。

 在沖米海兵隊の回答によると、ヘリは入砂島から読谷村のトリイ通信施設に向けてコンテナを輸送中だった。入砂島でコンクリート施設の建設作業中で、不要になった物品をコンテナに詰め、島から運び出す途中だった。

 コンテナには燃料も入っていたが、漏出は確認されていない。事故原因について、海兵隊は「意図的な投下ではなく、原因特定を進めている」と回答した。

 渡名喜村によると、住民がヘリからコンテナが落下するのを目撃。村職員らがボートに乗って現場に向かうと、多くの段ボール箱が浮いていた。村漁協は一部を回収した。箱の中身は食料やスプーンなどだった。沖縄防衛局が14日、確認したところ、油の流出などは見られなかったという。