ネーネーズ30周年で新譜「ガジュマル」 知名定男さん厳選、名曲を新たに


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インディーズセレクトのデビュー30周年記念コンセプトアルバム「ガジュマル」のジャケット写真

 女性4人組ポップスグループ「ネーネーズ」は6月23日、デビュー30周年記念アルバム「ガジュマル」を発売した。ディグレコーズから発売したアルバム4作の中から、埋もれた名曲をよみがえらせようと、プロデューサーの知名定男が厳選した14曲を6代目メンバーで再収録した。

 メンバーは2005年から所属する那覇市出身の上原渚と、2019年から活動する名護市出身の小濱凜、愛知県出身の与那覇琉音、宜野湾市出身の仲里はるひで構成する。「ガジュマル」のアルバムジャケットは、初代ネーネーズの「IKAWU」をオマージュした。

 収録曲には、民謡歌手大城美佐子さんを追悼する「アカブ―MISA」や瀬長亀次郎について歌う「おしえてよ亀次郎」など沖縄の人物に焦点を当てた楽曲も収録する。

 上原は「30年の節目に、私たちの歌声でセルフカバーできた。不安もあったが、私たちの色を出せ、私たちもガジュマルのような存在になれたらと思う」とはにかんだ。

結成30周年を迎えたネーネーズの(左から)小濱凜、与那覇琉音、上原渚、仲里はるひ=6月30日、那覇市牧志のライブハウス島唄

 「庭のガジュマル」について仲里は「歌詞にある先人の方を思う気持ちがアルバムのコンセプトにもなった」。島を離れた若い人の心情を歌う「手紙」について、小濱は「歌う

度に家族の顔が浮かんでくる。ぐっとくる曲だ」と語った。

 昨年ユーチューブチャンネルを開設し、現在は週2回の配信ライブを行っている。海外や県外からの視聴者との交流が励みになっているという。与那覇は「今の状況で難しいが、いずれは海外でも音楽を発信し届けたい」と目を輝かせた。

 価格は3000円。ディグ音楽プロモーション通販サイト「BASE(ベース)」で購入できる。QRコード参照。https://digmusic.official.ec/