コロナ下で最もつらいのは「精神的負担」 沖縄医労連調べ


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 沖縄県内の医療、介護、福祉の従事者約2400人が加盟する産業別労働組合「県医療福祉労働組合連合会」(県医労連)は16日、新型コロナウイルスの影響を聞いた緊急アンケートの結果を発表した。「コロナ禍で働いていて最もつらいことは」の質問(複数回答)に42・5%が「精神的負担」、35・5%が「人手不足」と回答した。長引くコロナ禍で医療福祉従事者が疲弊していることが浮き彫りになった。

 「職場を辞めたいと思ったことがあるか」との質問には、14・6%が「いつも思う」、38・1%が「時々思う」と回答。合わせて52・7%が辞めたいと思った経験があることが分かり、負担の大きさがうかがえた。

 「この1年間で超勤が増えたか」との質問は、「増えた」が34・3%で、「減った」の3・5%を大きく上回った。「変わらない」は54・2%。

 自由回答では「医療従事者として感染してはいけないという張り詰めた緊張の中で仕事をしている」「周囲の目を気にして祖母の葬式に行けなかった」など、切実な声が出た。

 アンケートは6月14日から同月末まで実施し、544人から回答を得た。回答者は看護師が321人(59%)、介護職が95人(17・4%)、医療技術職が74人(13・6%)など。