花やウサギ、カエルも!鮮やかずし 宮古総実高校生が表現 デコレーション競う


この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子
さまざまな花が咲いたちらしずし

 【宮古島】宮古島市の宮古総合実業高校は6日、食と環境科フードクリエイトコースの生徒を対象に第2回「ちらし寿司 デコレーションコンテスト」を開催した。3年生がマグロやイカ、野菜などで、それぞれの感性を生かして鮮やかなちらしずしを仕上げた。

 同コンテストは市内で唯一、水産物加工が学べる同校の特色を生かそうと、昨年10月に初めて開催した。食品製造や調理、品質管理に関する知識を身に付けることが狙い。1、2年生もそれぞれ5日と8日にオリジナルちらしずしを作った。

 学年ごとに審査し、完成品の写真を掲示して生徒と教職員による投票で最優秀や優秀賞などを選出する。
 生徒は事前にテーマを決めて、計画(デザイン)図を作成した。計画図に従って鮮魚や大葉、キュウリなどを花やハート型に切り分け、全員で炊いた酢飯の上に盛り付けていった。

向き合ったキュウリのカエルが愛らしいちらしずし
それぞれの感性を発揮してちらしずしを作った3年生=6日午前、宮古島市平良の宮古総合実業高校

 「雨が降り、二匹が出会う…」と題した生徒は、大葉を使ったハスの葉にキュウリのカエル2匹がちょこんと乗った一品を仕上げた。器からあふれるほど大きな手巻きすしが乗っていたり、イカのうさぎがかわいらしい一品があったりと、ちらしずしの概念を自由に飛び越え、生徒一人一人の感性があふれる品が完成した。

 魚が苦手だったという寄川凜さん=3年=は2回目のコンテストに「去年よりイラストの再現性や盛り付け方が上手になった。成長を感じた」と出来栄えに胸を張った。カニかまぼこで花を作った砂川莉子さん=同=は「思っていた以上に良いものを作れた。いろんな花を作るのが難しかった」と笑顔で話した。