那覇市在住、在勤のエッセンシャルワーカーに接種 沖縄県の第3会場


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 沖縄県による新型コロナウイルスの3カ所目のワクチン接種会場は、那覇市からファイザー製のワクチン12箱(約1万4千人分)を融通してもらう形で、21日に同市若狭のクルーズターミナルに開設する。9月末までに、那覇市在住、在勤のエッセンシャルワーカー約5万5千人に接種する予定。19日の会見で大城玲子保健医療部長は「県と那覇市が連携し、県全体の接種を加速していく」と強調した。

 3カ所目の接種会場は、県が業者に委託して運営されるが、那覇市のワクチンを使用するため、市内の事業者を中心に接種する。優先接種対象者は公共交通機関やインフラ、学校関係者を検討しているという。

 1日当たり約500人の接種で開始し、最大約2千人を計画している。市外から通勤する従業員なども接種につなげることで、国が接種情報を管理するワクチン接種記録システム(VRS)で県全体の実績を上げるという。

 那覇市の担当者は「県からは『接種する人の多くは市民と思われる。接種会場が増えると思って協力してほしい』という説明だったので協力した」と述べた。その上で「今後、国のワクチン供給量が減り続けた場合、8月末ごろから市の集団接種の予約枠を減らさないといけなくなる可能性はある」と懸念し、十分な量のワクチン供給を国に求めた。