リュー、単複準V テニス安藤証券OP サーブ向上誓う


この記事を書いた人 Avatar photo 大城 周子
シングルス決勝 頭上の球を打ち返すリュー理沙マリー=18日、群馬県の清水善造メモリアルコート(Jet田中撮影/安藤証券オープン2021)

 女子テニスの安藤証券オープン2021最終日は18日、群馬県の清水善造メモリアルコートで行われた。シングルスとダブルスともに決勝に臨んだリュー理沙マリー(具志川東中―沖縄尚学高―オクラホマ州立大出、フリー)は、シングルスは阿部宏美(筑波大)に5―7、1―6で敗れ、長谷川茉美(伊予銀行)と組んだダブルスは倉持美穂(フリー)・阿部組に2―6、6―4、7―10で競り負けて、いずれも準優勝だった。

 リュー理沙マリーがメーンと捉えていたシングルスの準決勝。6月のまつどオープン準決勝で敗れた相手で「連敗はしたくなかった」と闘志を燃やした。スライスやロブを織り交ぜて相手のリズムを崩し、6―3、6―2で快勝した。

 雪辱を果たした勢いそのままに、翌日の決勝も序盤から攻めの姿勢を貫き、1セット目中盤までゲーム数4―1とリードを奪った。しかし、ここから「固くなった」とミスが増え、流れを持って行かれて1セットも取れずに敗れた。ダブルスも決勝で負けたが、シングルスでの敗退が「特に悔しかった」と唇をかむ。

 強い選手の共通点に「サーブで相手の流れを切れること」を挙げる。これまでも自らの課題にサーブを挙げ、常に磨いてきた。今大会のダブルスで対戦した高校時代の後輩、前田優歩(沖縄尚学高―早大)から「高校の頃より力強くなった」と言われ、速度を含めサーブの向上は自身も実感している。しかし、まだ足りない。自らに言い聞かせるように「伸びしろだと感じている」と言い、成長を誓った。