部活高2自殺、再調査を県議会が決議へ 26日に審議


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沖縄県議会(資料写真)

 部活動の顧問から執拗(しつよう)な叱責(しっせき)を受けたコザ高校2年(当時)の男子生徒が自殺した問題で、県議会文教厚生委員会(末松文信委員長)は20日、全容解明のための再調査などを求める決議案を、26日の臨時会に提出することを全会一致で可決した。あて先は県知事と県教育長。

 第三者調査チームが提出した報告書について、決議案では「生徒や教職員からの聞き取りにとどまっていることや、調査期間の短さ、手法に疑問が残るなど遺族らが納得できる内容となっていない」と指摘。陳情した保護者有志が「県教委ではなく、利害関係のない第三者による再調査」を求めていたことから、委員らは県教委から独立した知事部局による調査を要請する。

 決議案では(1)県教育委員会から独立した第三者による委員会を設置し、再調査を行うこと(2)第三者委員会の調査を踏まえ、再発防止対策を講じること(3)子どもの権利を守るための相談窓口として、公的な第三者機関を設置すること―を求めている。