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23日に本格開幕する東京五輪。県勢は過去最多の10人が出場するほか、親が県出身など沖縄にゆかりのある選手もいる。県関係選手の出場競技を展望する。
▽平良海馬・野球(7月28日~8月7日、福島県営あづま球場・横浜スタジアム) 3大会ぶりに五輪に復活した野球には6チームが出場する。2組に分かれて行う1次リーグで順位を決め、その後に敗者復活もある変則的なトーナメントで頂点を決める。日本、米国、韓国、メキシコが優勝候補か。28日のドミニカ共和国戦で初戦を迎える日本は、田中将大投手や柳田悠岐外野手らプロ野球のスター選手がずらり。短期決戦のため、投手陣のできが金メダル獲得の最大の鍵になる。中継ぎの平良海馬は侍ジャパン初選出だが、持ち前の強心臓と最速160キロの剛速球、切れのある変化球でパワーのある海外勢を抑え込みたい。
▽糸数陽一・重量挙げ男子61キロ級(7月25日、東京国際フォーラム) 糸数は2大会連続の出場。リオ五輪は4位で悔しい思いをしただけに、今回こそメダルを獲得する決意だ。リオ五輪から階級が1キロ落ちたため、リオで挙げたトータル302キロはメダル圏内に入りそう。糸数もこの重量を目標に据える。現在30歳。近年はけがが多く、減量にも苦しんでいたため、当日に向けていかに最高のコンディションをつくるかが勝負のポイントになる。
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▽宮本昌典・重量挙げ男子73キロ級(7月28日、東京国際フォーラム) 世界ランキング1位の中国選手がずばぬけた存在だが、2位以下は宮本を含め団子状態。宮本はコロナ禍での延期期間に下半身を徹底して鍛え、昨年12月の全日本選手権で日本記録のトータル345キロを挙げた。目標に掲げる350キロ台を記録すれば、表彰台に上がる可能性は高い。4月のアジア選手権では精神面の弱さも垣間見えたため、1本1本に高い集中力で臨みたい。
▽棚村克行・水球男子(7月25日~8月8日、東京辰巳国際水泳場) 日本は32年ぶりに出場したリオ五輪は予選全敗だったが、高さとパワーのある海外勢に対抗するためにスピードと持久力を磨いてきた。2018年のワールドリーグでは過去最高の4位に入るなど着実に力を付ける。母親が石垣市出身で、ゴールキーパーの棚村克行はリスク覚悟で積極的にパスカットを狙う日本の守護神を務める。2大会連続で代表の31歳。ベテランとして、安定したプレーでチームを支えたい。
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