宮城、砂川が全国V 県勢男女同時優勝は初 ボウリング中学選手権


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全日本中学ボウリング選手権大会を制した(左から)宮城快仁と砂川舞佳=23日、京都府内(全日本ボウリング協会提供)

 ボウリングの第45回全日本中学選手権大会最終日は23日、京都府のキョーイチボウル宇治で決勝(3ゲーム)を行い、男子は宮城快仁(エナジッククラブ、城北中3年)が2665点で、女子は砂川舞佳(サラダクラブ、鏡原中3年)が2543点でいずれも初優勝を飾った。砂川は720点でハイシリーズも獲得した。県連盟によると、同大会で男女の同時優勝は初めて。21~22日に予選(9ゲーム)を行い、男子上位20人、女子上位14人が決勝進出。予選と決勝(3ゲーム) の計12ゲームの総得点を競った。

男子宮城 我慢の投球 粘って逃げ切る

 ○…予選1回戦から710点を出し、好スタートを切った宮城快仁は「いつもより調子良く投げられたし、入賞もいける」と手応えをつかんでいた。2、3回戦は700点台とはいかず「(後半は)自分の中で手応えがなかった」というが、予選は1位通過。2位と21点の僅差で決勝に進んだ。

 決勝は隣のレーンに、予選2位の選手が並び「周りの選手が決勝でスコアを伸ばしてきていて、かなり焦った」と心中は穏やかではなかったという。それでも「ストライクを取れるところは確実に取り、できない部分はスペアでという我慢の連続だった」。粘りの投球で得点を重ね、最後まで逃げ切った。

 8位以上という当初の目標を大きく上回る結果に「めっちゃうれしいです」と喜びを隠さない。自信にもつながったようで「まだ達成してないパーフェクトゲームを出せるよう練習していきたい」と語った。

女子砂川 大一番で勝負強さ発揮

 ○…大一番での勝負強さで、全日本中学選手権を初制覇した砂川舞佳は「優勝を少し狙っていたので素直にうれしい」と声を弾ませた。

 予選1、2回戦は、男子の予選後に実施されたこともあり、レーン状態は「荒れていた」。それでも、ケースに合わせたボール選択など、磨きを掛けてきたレーンアジャストで「攻め方を変えて臨んだ」と練習の成果を発揮した。

 1、2回戦は「インサイドを攻めた」一方、朝一の試合となった予選3回戦は「レーンを幅広く」使い、ハイシリーズを獲得する720点をマーク。決勝も好調を維持したまま、最終的に2位に200点以上を付けて頂点に立った。

 スピードやボールの回転力を生かしつつ、 さらなる技術向上を掲げ「10月に出る国体も自分の投球で入賞を狙いたい」と高みを見据えている。