沖縄本島きょうも強風警戒 台風6号、暴風警報は解除


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24日午後9時の台風6号の経路図と予報円(気象庁HPから)

 気象庁によると、大型で強い台風6号は24日午後9時現在、沖縄から離れ、東シナ海を1時間に15キロの速さで北北西へ進んでいる。強い勢力を維持したまま、東シナ海を北上する見込み。暴風警報が続いていた宮古島は24日午後、久米島と慶良間・粟国諸島は同日夜に注意報に切り替えられ、県内の暴風警報は全て解除となった。台風の速度が遅く、周辺の大気が不安定で雨雲が発達しやすい状況が続き、沖縄本島地方は25日も影響が続く見通し。沖縄気象台は土砂災害への警戒や、浸水や河川の増水、強風への十分な注意を呼び掛けている。

 24日午後11時半現在、国頭村、大宜味村、東村では土砂災害警戒情報が発表され、避難指示が出ている。

 県防災危機管理課のまとめによると、台風6号の影響で沖縄市や宮古島市、浦添市などで風にあおられて転倒するなどし、計7人がけがを負った。最大で39市町村に54カ所の避難所が開設され、87世帯99人が避難した。久米島空港では24日午前8時45分に36・5メートル、渡嘉敷村では午前10時16分に32・8メートルの最大瞬間風速を記録した。沖縄電力によると、台風の影響により24日午後2時時点で宮古島市、竹富町、石垣市で計4940戸が停電した。

 沖縄本島地方では26日午前0時までの24時間に予想される雨量が多い所で60ミリとなり、沖縄気象台は土砂災害への警戒を呼び掛けている。台風接近と大潮が重なり、久米島では25日にかけて警報級の高潮となる恐れがある。空の便は離島空港を中心に24日午前も欠航が相次いだが、午後には順次運航が再開。沖縄旅客船協会によると、24日の海の便は220便が欠航した。