バスケ豊見城男子は初戦で涙 序盤の出遅れ巻き返せず 北信越総体


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相手のディフェンスをかわしてシュートを狙う豊見城の松田悠之介=25日、新潟県の長岡市市民体育館

 全国高校総合体育大会・北信越総体第1日は25日、新潟県長岡市民体育館などでバスケットボール男子が行われた。県代表の豊見城は富田(岐阜)と1回戦で対戦し、58―98で敗れ、初戦突破はならなかった。女子小禄の初戦は8月10日。次に県勢が登場するのは7月28日からの3競技で、ソフトボール女子に読谷、バレーボール女子に首里が出場する。陸上では南九州男子1500メートルを制した上原琉翔(北山3年)らが予選に臨む。

 県総体で3連覇を達成し全国切符をつかみ取った豊見城だが、1回戦で富田(岐阜)に40点の大差を付けられ初戦突破はならなかった。

 第1クオーター(Q)から相手ペースでゲームは進んだ。豊見城はターンオーバーやミスが続き、得意のディフェンスから速攻というスタイルができず、リズムに乗れない。第2Qも、リングに積極的に攻め込むことができずに点差が広がった。嘉陽宗紀監督は「主力の2人に頼り過ぎ、個の力で打開しないといけないところを抑え込んでしまった。留学生のいるチームで、平面的なバスケットでやられた。全国で勝つためのスタイルを追求しないといけない」と悔しがった。

 後半の第3Qでは平良一真を中心に攻めて得点を重ね、松田悠之介や中村仙汰らの3点弾でやや勢い付く場面も。松田は「ハーフタイムの時に思い切ったプレーをしないと面白くないと思った。打とうというところで気持ちよく打てた」と振り返った。ただ序盤の出遅れが響き、最終盤で再び点差が広がった。

 嘉陽監督は、敗因の一つに相手の完成度の高さを上げた。一方、県内では緊急事態宣言の延長もあり、練習が制限された。「休校期間や練習試合が禁止されている期間があった。沖縄のチームは県外に出て行く機会も少ない中、経験するという意味でとても足りなかった」と振り返った。
 (問山栄恵)


(アオーレ長岡ほか)
▽男子1回戦
富田(岐阜)
 98―58(28―16,29―16,12―14,29―12)
豊見城