シークヮーサー種でヘアオイル 琉球ボーテと琉大が開発 紫外線から髪を保護


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シークヮーサーの種を使ったヘアオイル「オホ」をPRする島田邦男社長(右)と池田小夏さん=26日、琉球新報社

 琉球大発ベンチャー企業の琉球ボーテ(西原町、島田邦男社長)が、大宜味産シークヮーサーの種子油を使ったヘアオイル「オホ(Okinawa Hair Oil)」を発売した。これまでの研究でシークヮーサーに含まれるノビレチンに美白効果があることが分かっていたが、琉大との最新の共同研究で、紫外線から髪のダメージを保護する効果もあることが分かったため、同社初のヘアケアグッズとして商品を開発した。

 県内では本島北部を中心に年間3千~4千トンのシークヮーサーが生産され、絞り汁や果皮はさまざまな加工品に活用される一方で、種子はほとんど活用されていない点にも注目した。

 同商品はべとつかずに髪型を整え、切れ毛や裂毛を防ぐほか、ダメージ修復機能も追求した。島田社長は「種の可能性を広げる商品になった。紫外線の強い沖縄の女性に活用してほしい」と述べた。

 パッケージデザインやロゴは、琉球大工学部建築学コース4年の池田小夏さん(23)が手掛けた。池田さんは「清涼感のあるフロストガラスに、沖縄の青い海やシークヮーサーをイメージしたデザインを施した。多くの人に手にとってほしい」と話した。

 内容量は30ミリリットルで税込み2400円。那覇空港内の売店や琉球大学生協中央店で販売しているほか、今後は量販店でも取り扱う。