ウナギ自宅で楽しんで きょう土用丑の日


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「ジュワ-」と音を上げ、焼き目の付いたウナギの蒲焼きをひっくり返す店主の大城繁さん=27日、那覇市松尾の「味の店 ぼんぼん」(高辻浩之撮影)

 28日は土用の丑の日。那覇市松尾の市場本通りにある「味の店 ぼんぼん」では、新型コロナウイルスの緊急事態宣言に伴い、昨年に続き持ち帰りのみで営業している。27日は昼すぎから、うな重弁当を買い求める近隣住民や電話の予約が次第に増え始めた。

 1971年に開店し、ことし創業50年。土用の期間中は普段より3~4倍のウナギを仕入れている。慣れた手つきでウナギを焼く経営者の大城繁さん(57)は「ビールとウナギの組み合わせを楽しみに来る人も多いだけに、(宣言で)お酒を出せない影響は大きい。持ち帰りのみでも、ぜひ栄養満点のウナギを食べてほしい」と笑顔を見せた。

 注文のため店を訪れた近隣に住む男性(65)は、先月と今月にコロナのワクチン接種を受けた日の夜に、妻と同店のうな重弁当を食べた。「(副反応で)食欲は落ちるかと思ったがうな重は全部食べられた。体力もつくので乗り切れた」と話した。