ひき逃げ通報、被害の高校生をケア「当たり前のことやっただけ」会社員に感謝状 浦添署


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ひき逃げ事件の被害者を救護し、110番通報した田港剛さん(左)と感謝状を贈呈した上運天幸徳浦添署長=19日、同署

 【浦添】浦添署(上運天幸徳署長)は19日、ひき逃げ事件の被害者を救護し、警察に通報、事件の早期解決に貢献したとして、市内在住の会社員、田港剛さん(48)に感謝状を贈った。

 田港さんは5月16日午後8時ごろ、沖縄県浦添市の国道330号で自転車と車が衝突した事故で、現場近くに居合わせた。自転車の高校生が軽傷を負い、車を運転していた男(73)は、高校生に具合の様子を尋ねたが、通報することなく立ち去ったという。

 田港さんは帰ろうとする高校生を引き留め、病院での受診を勧め、動揺していた高校生に代わって110番通報した。感謝状を受け「当たり前のことをやっただけ。高校生が無事で良かった」と笑顔で話した。署によると、事件発生の翌日、ひき逃げした男が署に出頭した。