初出場「流れつくった」 ハンド東江選手の両親、活躍喜ぶ


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東江雄斗選手が得点を決めガッツポーズする父・正作さん(右端)と拍手を送る母・功子さん(右から2人目)ら=28日、浦添市の自宅

 けがで欠場していたハンドボール男子日本代表で県出身の東江雄斗選手は、28日の予選第3戦で初出場を果たした。父正作さん(60)と母功子(いさこ)さん(58)は浦添市の自宅で親族と共に声援を送った。チームは敗れたが、エジプトを相手に攻撃の司令塔として試合をコントロールし、4得点を上げる活躍を見せた。

 琉球コラソンで主将を務める兄太輝さんが提案したオリジナルの応援Tシャツを着て声援を送った。前半22分ごろ、東江選手が途中出場でいよいよコートに入ると「頑張れ!」と大きな拍手が湧き起こった。シュートを決めると「よし、よし!」とガッツポーズで喜んだ。

 勝利には届かなかったが、功子さんは「どきどきしていたので、出場の瞬間は本当にうれしかった。落ち着いてプレーし、流れをつくっていた。チームとしてはなかなか波に乗れず悔しさもあるだろうが、次の試合に大いに期待したい」とエールを送った。

 ハンド男子は1988年のソウル大会以来の五輪出場。正作さんは「五輪の舞台に立つことがすごい。活躍する姿を見ると自分の息子じゃないみたいだ」と笑顔。「周囲の支えのおかげで、けがもここまでよくなった。予選残り2試合で県民、国民みんなに白星を届けてほしい」とさらなる活躍を期待した。