「3年後も目指して」 ハンド東江選手 両親がエール


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東京五輪男子ハンドボール1次リーグで日本が勝利を確実にする得点を決め、喜びに沸く東江雄斗選手の父正作さん(前列左端)や母功子さん(前列左から2人目)ら=1日、浦添市内の自宅

 東京五輪男子ハンドボール代表の東江雄斗選手の両親と親族は1日、1次リーグ最終戦のポルトガル戦を自宅で観戦した。東江選手はソウル大会以来33年ぶりの白星に貢献し、自宅は熱気に包まれた。勝ちはしたものの、1次リーグ敗退が決まり、両親は「ここからがスタートだ。次も頑張れ」と、早くも3年後のパリ大会での活躍を期待した。

 東江選手は大会直前に足をけがした影響で、今大会は出場時間が限られた。最終戦も途中出場だったが、切れ味鋭いステップで相手守備をかわして得点するなど、本来の動きを取り戻した。父の正作さん(60)は「けがの不安でできていなかったステップがやっとできた。1次リーグ敗退で本人は悔しいだろうが、欧州勢から勝利を挙げ、その中に雄斗がいたのはすごいことだ」と目を細めた。

 母功子さん(58)は「けがをしている中で必死にプレーしていた」と活躍をたたえると同時に、「雄斗は昔から『オリンピックに出て大活躍する』と言っていた。まだ夢の途中。パリも目指してくれたら」と語った。