県は28、29の両日、2022年3月の卒業を予定する高校生を対象にした合同企業説明会を、宜野湾市の沖縄コンベンションセンター展示棟で開催した。新型コロナウイルスの影響で県は昨年、企業情報をウェブ配信に切り替えたため、対面式の開催は2年ぶりとなった。
感染予防のため説明会の規模を縮小し、参加者数は例年と比べて約半数の千人、出展企業数は県内企業のみの76社に絞った。
出展した仲本工業(沖縄市)の吉野咲枝人事係長は「コロナ下でも通常通り定数を採用していきたい。チャレンジ精神がある若い力を求めたい」と述べた。
合同企業説明会に初めて参加した中部商業3年の宮城幸弥さん(17)は「就職について、具体的にどう動いていくかよく分からない。企業の説明をいろいろ聞いて決めていきたい」と語った。
県キャリアセンターのホームページでは、約180社分の企業情報を8月2日から公開する。
県雇用政策課の有馬昌子主幹は「コロナの影響で観光関連は減少したが、採用意欲がある企業はまだたくさんある。生徒たちは諦めず、頑張ってもらいたい」と話した。