粟国―那覇の空路、3年3カ月ぶり再開 第一航空 週3回、1日1往復


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粟国島と那覇を結ぶ第一航空のプロペラ機=28日、粟国空港(粟国村提供)

 【粟国】第一航空(大阪府、西洞院満寿美社長)は28日、運休していた粟国島と那覇を結ぶ路線を3年3カ月ぶりに再開した。飛行時間は約20分で、毎週月、水、土曜に1日1往復する。高良修一村長は「空路の再開は無上の喜びだ。安全な運航を心掛け、収益も上げて粟国村の空路を担っていただきたい」と歓迎した。

 機体はプロペラ機DHC6―400型で、乗客定員は14人。那覇発の粟国行きは午前9時15分、粟国発の那覇行きは午前11時15分に出発する。

 村に住む岸本光康さん(63)は28日、通院のため那覇行きに搭乗。「船は海が荒れると欠航も多く、病院の予約を変更することもあった。飛行機が飛んで大変便利になった」と話した。

 同路線は2015年8月、粟国空港でフェンスに衝突する事故を起こし運休した。18年1~3月は行政補助を受けて運航を再開。だが、18年度分の赤字補助額約2億6千万円の提示に県と村が難色を示し、同年4月に再び運休した。