ハンド女子は韓国に惜敗 2連勝ならず 池原封じられシュート2本で無得点


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日本―韓国 後半、突破を阻まれる池原(手前)=国立代々木競技場

 第2戦まで、合計のシュート成功率が驚異の9割に上っていた池原綾香だが、この日は2本放っていずれも失敗。相手に警戒され「自分に対して分析されていると感じた。冷静に判断して、もう少し(コースを)打ち分けられたら良かったというのが反省点」と振り返った。

 放った2本はいずれも前半で、どちらもGKの足元を狙ったが、はね返された。その後は簡単にフリーをつくらせてもらえず、ボールを持っても即座につぶされた。プレーを研究されてきている中で「もっと自分から積極的にボールに絡んでシュートにいけたら」と次戦に向けた課題に言及した。

 今大会は1日置きに試合を行う厳しい日程だ。小柄な日本は守りで激しく体を当てに行く必要があり、けが人も出ている。韓国戦では普段と違うポジションをこなす選手もいて、上から当たる相手守備を崩しきれない場面が目立った。ただ守りでは高い圧力を維持し、ウルリック・キルケリー監督は「強豪の韓国に対していい試合はできた。戦術的に課題もあったので、次戦に向けて修正したい」と前向きに語る。

 ほぼフル出場となった池原も「体的にしんどいところはあるけど、次につながる試合だった」と好感触を得たよう。「1日空いた日にケアして、体と向き合いながら戦っていきたい」と語った。

 (長嶺真輝)