陸上男子5000m、決勝に進出 上原、執念の追い上げ 全国高校総体


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男子5000メートル予選 終盤、懸命にピッチを上げる北山の上原琉翔(手前)

 5000メートル予選で上原琉翔(北山)が執念の追い上げを見せた。予選3組の各5位と残りから上位3人が決勝切符を得るレース。記録で滑り込んだ。

 大城昭子監督が「位置取りが悪かった」と評する展開で、最後方にいる時間帯が続いた。

 「3000メートルすぎで前を追い掛けようとしたが、思う以上に体が動かなかった」とペースを上げられずにいた。それでも徐々に順位を上げ、虎視眈々(たんたん)と機をうかがった。

 いつもは残り400メートルでラストスパートを掛けると言うが「行くしかない」と1000メートルを残して長いスパートへ。「体がぶれていたけど、リラックスできていてスピードが出た」とぐんぐん追い抜き、6位でゴールに駆け込んだ。「今日はめちゃ体が重かった」としながらも「最後は意地だった」と底力で切符をつかんだ。

 大城監督は「夏ばてしてないかだけが心配だった」と気遣い、「スピードの切り替えができるし、粘りもある」と褒めることも忘れなかった。上原は「つぶれてもいいから最初から先頭に突っ込んでいきたい」と決勝での全力疾走を誓った。

 (大城三太)


 全国高校総合体育大会・北信越総体第6日の30日、陸上女子円盤投げで友利晟弓(那覇西2年)が45メートル40の自己新で優勝した。友利の全国優勝は伊良波中2年だった2018年のジュニアオリンピック、20年10月の全国高校陸上に続いて3度目。外間結希乃(与勝2年)は12位だった。男子5000メートルの上原琉翔(北山3年)は31日の決勝への進出を決めた。弓道女子団体予選で首里は11中で決勝トーナメント進出を決めた。ソフトテニス男子個人の與那嶺雄一郎・平良悠翔(名護)、福地想楽・花田悠馬(同)は3回戦で敗れた。