緊急事態宣言下でも…5月の宿泊客、沖縄で前年比389%増 旅行自粛の反動か 


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 観光庁が30日発表した宿泊旅行統計(2次速報)によると、5月に国内の旅館・ホテルへ泊まった人は日本人と外国人計2047万人(前年同月比129.4%増)で、全都道府県がプラスだった。山梨、長野、沖縄の3県は伸び率が300%を超えた。東京などに緊急事態宣言が出ていたが、大型連休を中心に旅行者が増えたとみられる。

 6月の宿泊者数(1次速報)は1960万人。前年同月と比べて24.2%増えたが、新型コロナウイルス感染拡大前の2019年同月比では57.2%減だった。

 5月の都道府県別データによると、対前年同月で最も伸びたのは沖縄の389.4%(83万7800人)。次いで山梨327.2%、長野323.1%、秋田295.9%、栃木241.2%など。長引く旅行自粛の反動もあり、海外旅行の代替として人気の沖縄や、東京近郊の地域に泊まった人が多かったようだ。

 ただ19年同月比は沖縄が69.2%減、山梨53.9%減、長野55.2%減など、半分の水準にも回復していない地域が目立った。

(共同通信)