女子サッカー県夏季選手権 アレが圧勝V 美里高に5-1 九州切符つかむ


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カーサ・オキナワ・アレ―美里高 前半、攻守でチームをけん引し、優勝に貢献したカーサの河田和佳奈=1日、西原町民陸上競技場(高辻浩之撮影)

 女子サッカーの第31回県夏季選手権は1日、西原町民陸上競技場で行われ、決勝でcasa okinawa ale(カーサ・オキナワ・アレ)が美里高に5―1で勝利し、頂点に立った。アレは前半9分に左サイドから突破を図り、パスをつないで先制。勢いに乗って連続得点で3―0と引き離した。後半にも2点を奪うなど、主導権を最後まで渡さなかった。アレはKYFA第39回九州女子選手権大会兼第43回皇后杯JFA全日本女子選手権九州大会(熊本・9月11~13日)への出場権を獲得した。

 DFラインの裏を突く攻め上がりでアレが得点を重ねて圧倒した。ドリブル突破からパスをつなぐ鮮やかな連係プレーで先制点を奪い、こぼれ球に反応してミドル、ロングとシュートを決め、終始試合を優位に進めた。

 先制点は左サイドでボールを受けた河田和佳奈から生まれた。前半9分。ボールを奪いに接近する相手にフェイントを入れた瞬間、伸ばした足を見逃さず、技ありのまた抜き。そのままワンタッチしてもう1人も抜き去った。最後はゴール前に流し込み、走り込む與那覇花菜にぴたりと合わせた。與那覇も冷静にボールをさばき、ゴールネットを揺らした。

 その後も長めの縦パスで裏を突いてラインを押し上げる。両サイドからの展開を多くし、中盤でボールを保持しやすい状況に持ち込んだ。メンバー交代で後半は左サイドバックに下がった河田は終了間際、ミドルシュートも決めた。うれしさ倍増といった様子で「先制点はイメージ通りにうまくできた」と勝利に貢献できたことを喜んだ。

 U15のチームだが、ただ一人高校生で所属し今大会に出場できた比嘉妃南(中部商高2年)は「レベルの高い中でプレーできていい経験になっている。九州大会ではもっとカーサのプレーができるように頑張って優勝につなげたい」と意気込んだ。 (謝花史哲)

優勝し、九州大会での活躍を誓うカーサのメンバーら