台風10号、発達しながら東日本へ 南大東で112.5ミリの猛烈な雨(8月6日朝)


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台風9号、10号、11号の経路図(気象庁のホームページより)

 気象庁によると台風10号は6日午前6時現在、南大東島の北北西約120キロの海上にあり、1時間におよそ15キロの速さで東へ進んでいる。中心の気圧は990ヘクトパスカル、最大風速は20メートル、最大瞬間風速は30メートル。中心の南東側440キロ以内と北西側220キロ以内では風速15メートル以上の強風域となっている。

 台風は今後、発達しながら日本の南を北東へ進み、7日から8日にかけて、東日本に接近するおそれがある。

 台風10号の影響により、沖縄地方と奄美地方では7日にかけて強い風が吹き、うねりを伴ってしける所がある見込み。また、台風の進路等によっては、7日から8日にかけて東日本太平洋側を中心に非常に強い風が吹き、大しけとなるおそれがある。

 7日にかけて予想される最大風速は沖縄地方で18メートル、奄美地方で16メートル。最大瞬間風速は沖縄地方と奄美地方で25メートル。予想される波の高さは、沖縄地方で5メートル、奄美地方で4メートル。

 6日午前4時52分に南大東村南大東で最大瞬間風速27.1メートル、午前2時54分に北大東村北大東で同26.7メートルを観測した。

 6日朝にかけて大気の状態が非常に不安定となり、午前3時32分に南大東村南大東で1時間降水量112.5ミリ、午前3時34分に旧東で同96.5ミリの猛烈な雨を観測した。いずれも観測史上最大の降水量となった。北大東村北大東では午前3時32分に72.5ミリを観測し、8月の観測史上最大を更新した。

 7日午前6時までの24時間に予想される雨量は、沖縄地方で100ミリの見込み。気象庁は土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水、竜巻などの激しい突風、落雷に注意するよう呼び掛けている。

 一方、台風9号は6日午前6時現在、中国の南部にあり、ゆっくりとした速さで東北東に進んでいる。中心気圧は992ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は20メートル、最大瞬間風速は30メートル。中心の半径280メートル以内では15メートル以上の強風域となっている。今後、予想される進路を南寄りにとれば9日にかけて先島諸島に接近する恐れがある。