海銀、4年ぶり減収減益 株式等売却益が減少 4~6月期<決算>


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 沖縄海邦銀行(新城一史頭取)は5日、2021年4~6月期連結決算(対象子会社2社)を発表した。株式等売却益の減少などにより、売上高に当たる経常収益は前年同期比0.7%減の32億1千万円、経常利益は同14.3%減の4億1300万円と、第1四半期で4年ぶりの減収減益となった。純利益は退職給付制度の改定に伴う特別利益が生じ、同2.3倍の5億1800万円となった。

 銀行単体の経常収益は同1.2%減の31億9500万円だった。貸出金利息収入や役務取引等利益が増加した一方で、前年は早めに益出ししていた反動で株式等売却益が減少した。経常利益は同16.1%減の4億1600万円。前年同期にその他臨時損益3億円余りが計上されていた反動減が生じた。純利益は同2.2倍の5億2千万円だった。

 本業のもうけを示すコア業務純益は、資金利益などが増加し経費が減少したことから同42.9%増の3億1300万円となった。与信関係費用は、前期の1億3200万円から500万円の戻し入れとなった。

 貸出金利回りは、同0.09ポイント低下して1.76%となった。貸出金平均残高は新型コロナ感染症関連の制度融資などが増加したことから同5.2%増の5564億8200万円で、利回りの低下をボリュームの増加でカバーした。