台風9号、8日ごろ熱帯低気圧に 南大東は10号で記録的大雨 離島便欠航


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6日午後6時現在の台風の進路図(気象庁HPより)

 気象庁によると6日午後3時現在、台湾の西にある台風9号はゆっくりとした速さで東へ進んでいる。今後、台湾を通過して先島諸島へ向かう予想だが、8日ごろまでに熱帯低気圧に変わる見込みだ。台風10号は南大東島の北東約250㌔の海上にあり、1時間に約25㌔の速さで東北東へ進んでおり、東日本に接近する恐れがある。台風10号の影響で1時間降水量として、6日午前3時32分に南大東村南大東で112・5㍉、午前3時34分に旧東で同96・5㍉の猛烈な雨を観測した。いずれも観測史上最大の降水量となった。

 6日午後3時現在、台風9号の中心気圧は992ヘクトパスカル、最大風速は20㍍、最大瞬間風速は30㍍。中心の南西側560㌔以内と北東側280㌔以内では風速15㍍以上の強風域。

 台風10号の中心気圧は990ヘクトパスカル、最大風速は20㍍、最大瞬間風速は30㍍。中心の南側440㌔以内と北側220㌔以内では風速15㍍以上の強風域。今後発達しながら日本の南を進み、7日午後から8日にかけて東日本に接近する恐れがある。

 6日の台風10号接近に伴い、北大東村北大東では午前3時32分に72・5㍉を観測し、8月の観測史上最大を更新した。最大瞬間風速は午前4時52分に南大東村南大東で27・1㍍、午前2時54分に北大東村北大東で26・7㍍を観測した。

 沖縄旅客船協会によると6日、沖縄本島と周辺離島、鹿児島を結ぶ便など19便が欠航した。7日は、各社早朝に運航判断する。