琉銀、減収増益 与信費用が減少し利益上げる 4~6月期決算


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 琉球銀行(川上康頭取)は6日、2021年度4~6月期の連結決算(対象子会社6社)を発表した。売上高に当たる経常収益は、国債等債券売却益が減少したことなどから前年同期比3.7%減の143億6300万円だった。経常利益は一般貸倒引当金繰入額の大幅な減少などによって同2.2倍の21億8700万円、純利益は同2.1倍の14億5800万円だった。

 銀行単体では、経常収益は0.1%減の95億6900万円、経常利益が同2.3倍の18億2500万円、純利益が同2.2倍の12億8100万円だった。コア業務純益は同40.2%増の17億4千万円だった。

 琉銀が重視する預貸金収支と役務利益の合計から経費を引いた顧客向けサービス利益は、同73.4%増の11億100万円だった。役務取引等利益は同34.2%増の8億1600万円。

 一般貸倒引当金について将来の予想損失額を算定する「フォワードルッキングな引当」を3月から導入し、4~6月期は追加の繰入額がほぼ発生しなかった。ネット与信費用は前年同期比6億7100万円減少し、利益を押し上げた。

 貸出金平均残高は、同3.8%増の1兆7981億円となった。貸出金利回りは、低利の新型コロナウイルス対応資金の増加などで、同0.055ポイント低下し1.468%となった。