沖銀、増収増益 役務取引などの収益が増加 4~6月期決算


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 沖縄銀行(山城正保頭取)は6日、2021年度4~6月期の連結決算(対象子会社9社)を発表した。売上高に当たる経常収益は前年同期比5.4%増の130億6700万円、経常利益は同85.0%増の22億2900万円、純利益は同2.6倍の14億1200万円だった。

 銀行単体としては、有価証券利息配当金や投資信託の販売手数料など役務取引等収益の増加などによって、経常収益は同6.3%増の98億5400万円だった。経常利益は同87.5%増の25億5100万円、純利益は同2.3倍の18億7300万円となった。コア業務純益は同20.9%増の23億8700万円だった。

 与信費用は、同2億9500万円減の4億7800万円と減少した。前年同時期に、大口融資先の債務者区分引き下げで不良債権処理額や一般貸倒引当金繰入額が増加していたことの反動で、減少した。

 前年は、株価の急落を受けて損切りを先行させたことで株式等売却損が生じたが、今年は株式等関係損益が6400万円の黒字に転じた。

 貸出金の平均残高は同3.6%増の1兆7108億円と増加した。新型コロナウイルス対応融資に積極的に取り組んだことから、貸出金利回りは同0.08ポイント減の1.41%となり、貸出金利息収入は減少した。