柔道、沖尚男子団体が8強入り 体格差苦にせず鮮烈 高校総体


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 全国高校総合体育大会・北信越総体第15日の8日、長野県などで行われ、柔道男子団体戦で沖縄尚学が準々決勝に駒を進めた。新潟県の糸魚川市民総合体育館で行われた相撲団体決勝トーナメントは中部農林が2回戦で文徳(熊本)に1―4で敗れ、8強入りはならなかった。個人決勝トーナメントの仲宗根龍(中部農林3年)は、1回戦で手計(埼玉栄3年)に寄り切りで敗れた。福井県営体育館で行われたボクシングは各階級1回戦があり、バンタム級は泉川寛愛(中部商1年)が原口(高志館)に判定勝ちし2回戦に進んだ。ピン級の與座力希夏(宮古工2年)は判定負け、フライ級の新崎隆士(沖縄水産2年)はRSC負けした。


沖縄尚学―佐久長聖 合わせ技で一本を決めチームの勝利につなげた沖尚の比嘉俊磨(右)=8日、長野市真島総合スポーツアリーナ(提供)

 沖縄尚学の3回戦の相手は、地元長野代表の佐久長聖だった。次鋒・比嘉俊磨が合わせ技一本で勝利。白星は両チーム同数となったが、試合内容で沖尚に軍配が上がった。

 73キロの比嘉が対戦したのは100キロ超の重量級。日頃からチーム内で体重を上回る仲間を相手に乱取りをしており、五分に渡り合ってきたことを自信に物おじすることはなかった。

 内側に引き込もうと奥襟を狙う相手に対し、動き回って簡単につかませなかった。隙を見て足を崩し、相手が寝技に持ち込もうと押し込んできたところ、隅返しで後方に投げ飛ばし技ありを奪った。比嘉は寝技も決めて、合わせ技で勝利した。

 比嘉は「全国で勝ちきることができて気持ち良かった。この一本をみんなが守ってくれた。チームの一本という感じ」と歓喜。次戦に向けて「相手は格上。チャレンジャーとして下がらず攻めたい。ワンチャンスがきっとある」と気持ちを高めた。