FC琉球 逆転し3位浮上 北九州に2-1 新加入の2選手が躍動


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後半23分に同点ゴールを挙げて喜ぶ琉球の武田(37)ら=ミクニワールドスタジアム北九州(西日本新聞社提供)

 サッカー明治安田J2第24節は9日、各地で行われ、FC琉球はミクニワールドスタジアム北九州でギラヴァンツ北九州と対戦し、2―1で逆転勝利した。14勝5敗5分けで勝ち点47。順位は3位に浮上した。前半は北九州にパスサッカーを展開され、コーナーキックから先制点を奪われた。後半は逆に主導権を握り、2得点と逆転に成功した。北九州は県出身の新垣貴之(小禄中―流通経済大柏高―流経大出)がスタメン出場。攻撃の起点となってチャンスを広げ、自らもドリブルで積極的に攻めて貢献した。

 新加入の2選手が躍動した。金井貢史は右サイドバックで先発起用。経験値の高さを生かし、早速チームになじんだプレーを見せた。他の選手とコミュニケーションを取りながら守備でも貢献した。「90分間ピッチに立てたことはうれしい。セットプレーで甘い部分がある。試合中に修正、対応していかないといけない」とチームの課題を口にした。

 期限付き移籍でチームに加わった19歳の武田英寿は後半から出場。約25メートルのフリーキックを直接蹴り込み、J初ゴール。自分でファウルをもらうと、琉球でのデビュー戦ながら「自分が蹴るのでいかせてください」と遠慮なく申し出て、結果で示した。壁の間からゴール左隅に通し、GKは一歩も動けなかった。

 前半は序盤こそパス回しで支配したが、以降は逆にスペースを使った長短のパスで右サイドや中央を破られた。9分にコーナーキックから頭で合わされ失点。以降も再三再四の猛攻で劣勢に立たされた。

 後半23分の武田の得点後、他の選手も大きな刺激を受けたようで、チームは勢いづいた。39分には、阿部拓馬からの右クロスを途中出場の清水慎太郎が頭で決めて逆転に成功。中断期間をへて再開した初戦で、幸先良いスタートを切った。

(2)ミクスタ(琉球2勝)
琉球 14勝5分け5敗(47)
 2―1(0―1,2―0)
北九州 4勝7分け13敗(19)

▽得点者 【琉】 武田(1)清水(5)【北】 西村(1)
▽観客 2577人

うれしい勝利

 樋口靖洋監督(琉球)の話 うれしい勝利になった。勝ち点3にこだわろうと話したことを体現して応えてくれた。前半はボールを握られたが、1点に抑えた。後半は相手の足が止まり、こちらは決定力が出せた。連勝につなげたい。