ジュエリーに輝く沖縄の海 今井、若松さん 那覇で二人展


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二人展「海×ジュエリー」を開催している今井宏治さん(右)、若松ななせさん

 南城市知念でジュエリー工房「chinen*chinen」を営む今井宏治さん(42)と、豊見城市でジュエリーを制作している若松ななせさん(40)の二人展「海×ジュエリー」が那覇市久茂地のデパートリウボウ1階で16日まで開催されている。

 今井さんは座間味島産の「ケラマ真珠」に魅せられて、黒真珠を中心にオリジナリティーあふれるネックレスや指輪、イヤリングなどをセミオーダーで制作する。

 ケラマ黒真珠は人工的に球体の核を埋め込んで生成する一般的な「真円真珠」ではなく、自然のまま核無しで生成する「天然真珠(ケシパール)」が特徴。少しいびつな形の真珠を、個性が光るジュエリーに仕上げることに喜びを感じるという。

 ユニークな作品として、ミニ抱っこちゃん人形を耳タブに抱きつけるイヤーカフも展示している。

今井さんが制作したネックレス
若松さんが制作した宝石

 若松さんは東京で仕事をしているときアトピーが悪化し、2005年に沖縄に移り住んだ。もともと宝石サンゴのデザインをやっていた。

 ジュエリー専門学校の共通の恩師の紹介で知り合い展示会をすることになった。七宝焼きや宝石サンゴを中心に個性あふれるジュエリーと同時に絵画も展示している。

 リウボウ2階では12人の作家に会えるお店「78color(ナハカラ)」を7日にオープンし、同店でも展示・販売している。
 (喜屋武幸弘通信員)