7月の景気DI、2カ月連続で改善 帝国データ沖縄支店


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 帝国データバンク沖縄支店は5日、7月の県内企業の景気DI(業況判断指標)が前月比2.2ポイント改善の37.2だったと発表した。2カ月連続で改善した。7業種中、6業種が改善した。飲食店休業の影響を受ける卸売りだけは前月比3・8ポイント減の21.8と悪化した。

 改善傾向の理由について担当者は「今が底で、これ以上落ちることはないと考えているため」と話した。

 1年後の先行き見通しDIは52.1で、九州ブロックでトップ水準となっている。新型コロナウイルス収束後の回復への期待が他地域より高い。

 ただ、融資の返済が始まって資金不足に陥る企業の増加を危惧する声もある。同支店の銀行への聞き取りによると、飲食店への休業要請にともなう協力金の給付が遅れていることから、数カ月分の短期借り入れをする事業者も出ているという。

 担当者は「今は手元資金があっても借り入れの返済が始まると厳しい。倒産のリスクが高まる企業が増えるだろう」と話した。